ビットコインオプション満期強気派に有利な情勢【クラーケン・インテリジェンス】

ビットコインは、8日続伸で迎えた29日（UTC時間）、終了間際に盛り返したものの若干のマイナスで取引を終えた。モネロ（XMR）などプライバシー系のコインのパフォーマンスが良かったものの、29日は特段、材料になるイベントがなかった。

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ただ、30日金曜日は16億ドル相当の巨額のビットコインオプションが満期を迎えるため、警戒が必要かもしれない。内訳は、コールオプションが9億ドルでプットオプションが7億2000万ドル相当だ。

（出典：Kraken Intelligence’s OTC Daily　「7月30日に満期を迎えるビットコインオプション契約」）

コールオプションは「買う」権利でありいわば「強気」要因、プットオプションは「売る」権利でありいわば「弱気」要因だ。オプション取引は、あらかじめ定められた期日（満期日）にあらかじめ定められた価格で対象の資産を買い付ける、もしくは売り付ける権利を売買する取引だ。

現在のビットコイン価格で満期を迎えるとすると、約2億6700万ドル相当のコールオプションと8800万ドルのプットオプションが、イン・ザ・マネー（オプションの権利行使を行った場合の損益がプラスの状態）で終了することになる。

またコールオプションに対するプットオプションの割合は0.81であり、この点からも強気派が若干優勢であることがわかる。強気派にとって現状維持にインセンティブが働くのは言うまでもない。

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