ビットコイン 歴史的に重要なサポートでしっかり反発【クラーケン・インテリジェンス】

ブロックチェーン上の取引データを分析して仮想通貨トレードに活かす手法は「オンチェーン分析」と呼ばれる。クラーケン・インテリジェンスは、毎週、10個のオンチェーン関連チャートを更新してビットコインの歴史における相場の天井もしくは底と現在価格との距離を定点観測している。

今日の注目は、「ビットコイン強気相場 週間サポート」。昨日のビットコインは一時4万2900ドルまで急落したが、20週指数平滑移動平均線(EMA)付近で反発。歴史的なサポートがしっかりと機能した。

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①イーサリアム対数回帰レインボー

イーサリアムの歴史的な価格推移を対数回帰で分析し、レジスタンスとサポートを測る指標。どの地点から測るかによってレジスタンスとサポートの水準は異なる。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「イーサリアム対数回帰レインボー」)

例えば、2018年1月につけた過去最高値に沿った対数回帰の線(Band8)を辿ると、今回のサイクルの天井は1万8586ドル付近になることが分かる。

現在のイーサリアム3334ドルで、Band5(3282ドル)とBand6(6126ドル)の間にある。Band6(6126ドル)に到達するには、現在の価格から84%上昇しなければならない。

②ホドル・ウェーブ(少なくとも過去1年間移動しなかったビットコインの割合)

少なくとも過去1年間移動しなかったビットコインの供給量全体に対する割合は54.1%で1週間前からほぼ横ばいだった。2020年9月に記録した現サイクルの頂点である63.4%から9.3ポイントのマイナスとなった。

      (出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ホドル・ウェーブ」)

歴史的に、ビットコイン価格とホドルウェーブは逆相関関係にある。

2013年、ビットコインのホドルウェーブがサイクルの頂点である48.2%に到達した時、ビットコイン価格は20.4ドルだった。

一方、ビットコインが11月30日に当時の最高価格である1158ドルに到達した時にホドルウェーブは38.8%まで下がった。価格が5580%上昇する一方でホドルウェーブは9.4ポイント下がったことになる。

③ビットコイン200週移動平均マルチプル

ビットコイン200週移動平均は、過去200週間におけるビットコインの平均価格を示したもので、長期トレンドを見極める上で使われる重要なサポート水準を指す。

ビットコイン平均マルチプル(倍数)とは、ビットコインが200週移動平均からどのくらいの倍数で推移しているかを示す。例えば、4倍ならビットコイン200週移動平均から4倍の水準でトレードしていることを意味する。


(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily 「ビットコイン200週移動平均マルチプル」)

現在、ビットコイン200週移動平均マルチプルは3.01倍と先週の3.4倍から低下した。

以前の強気相場では、弱気相場に入る前に、ビットコイン200週移動平均マルチプルは10倍〜15倍まで上昇した。

現在のビットコイン200週移動平均は1万5431ドル。ビットコイン200週移動平均マルチプルが10倍〜15倍まで上昇する場合、ビットコイン価格は 15万4310ドル〜23万1465ドルまで上がることになる。

④「ビットコイン強気相場 週間サポート」

ビットコインは、歴史的に20週指数平滑移動平均線(EMA)と21週移動平均線(SMA)がサポートとして機能してきた。ビットコイン価格は2つの平均線をサポートに反発して新たな上昇トレンドを作る傾向がある。もし価格が双方の移動平均線を下回る時、強気相場の終わりを示している可能性が高い。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコイン強気相場 週間サポート」)

ビットコイン価格4万6500ドル時点で、20週EMAと21週SMAはそれぞれ4万3354ドル、4万2374ドルに位置している。

昨日のビットコインは一時4万2900ドルまで急落したが、20週EMA付近で反発。歴史的なサポートがしっかりと機能した。今週このままの水準で取引を終えられれば、5週連続で二つのサポートを上回ったことになる。

ビットコインは2020年4月以来、3ヵ月ほど2つのサポートを下回っていた。

⑤ビットコイン対数成長曲線
2011年1月からのビットコイン価格の推移において、レジスタンス(天井)とサポート(底)を繋げた成長曲線を引いた。赤い対数の線を超えたら「買われすぎ」、緑の対数の線を下回ったら「売られすぎ」と考えられる。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコイン対数成長曲線」)

現在のビットコイン”買われ過ぎ”の水準は9万8085ドルから12万7232ドルで、現在の価格と比較して+111%〜174%の乖離がある。

一方、ビットコイン”売られ過ぎ”の水準は2万1386ドルから2万7741ドルで現在の価格と比較して−40〜54%の乖離がある。

ビットコインが今後も上記の成長カーブ通りに動くという保証はどこにもないが、この成長曲線はビットコイン市場が強気相場にいるのか、弱気相場にいるのかを知る上で参考になるだろう。

⑥ビットコインの月間ボリンジャーバンド(上位)とRSI

ボリンジャーバンドは、ボラティリティの大きさから「買われすぎ」か「売られすぎ」の水準を測る指標として使われる。上位のバンドを超えれば「買われすぎ」、そうでなければ「売られすぎ」と考えられる。一般的に20日間移動平均から標準偏差±2が上位と下位のバンドを示すが、我々は20ヵ月間移動平均から標準偏差+4.5を上位バンドとして捉える。

RSI(相対力指数)は、相場の勢い(Momentum)を図る指標として有名だ。30を下回れば「売られすぎ」を示し、70を超えれば「買われすぎ」を示す。我々は歴史的な関連性の高さから、14ヵ月RSIに注目する。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコインの月間ボリンジャーバンド(上位)とRSI」)

ビットコインの今月の最高値は5万2956。月間上位ボリンジャーバンドは、10万6228ドルに位置している。

14ヵ月RSIは66.2で、「ニュートラル」の領域にある。

2013年には「ニュートラル」まで下がった後、上昇トレンドが再開した。

過去に月間上位ボリンジャーバンドをビットコイン価格が上回ったことは、2013年4月、2013年11月、2017年11月の3回しかない。3回ともそれぞれの時点で、14ヵ月RSIも100に迫る水準まで上昇した。

⑦ビットコインのMVRV Zスコア

ビットコインのMVRV Zスコア(Market Value to Realized Value)は、ビットコインの時価総額(価格×流通コイン数)と”実現”価値(コインが最後に動かされた時(2つの異なるアドレス間で移動した時)の価格を基に計算した時価総額)からビットコインが売られすぎか買われすぎかを測る指標。7から11(ピンクのボックス)が「買われすぎ」を指し、0.9から−0.3(緑のボックス)が「売られすぎ」を指している。

ビットコインのMVRV Zスコアの公式は、(時価総額ー実現価値)/(時価総額の標準偏差)だ。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコインのMVRV Zスコア 」)

ビットコインのMVRV Zスコアは3.09。先週の2.61から上昇した。前回MVRV Zスコアが急上昇した時、ビットコインは新たなトレンド入りした。

現在ビットコインの時価総額は9730億ドルで実現価値は3920億ドルとなっている。

⑨ビットコインのSOPR

ビットコインのSOPR(Spent Output Profit Ratio)は、売却価格/購入価格の割合を示す。

SOPRが1を上回ることは、保有者が利益を出せる状態であることを意味する。逆にSOPRが1を下回ることは、売却時に損失を出したくないため、ビットコインを売りに動く投資家が少なくなることを示している。

歴史的に強気相場においてSOPRが1に近づくか下回る時、強気派の勢いが増す傾向がある。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコインのSOPR」)

現在は1.003で推移しており、先週から横ばいだった。

1への回復はモメンタムが強気派に傾いた可能性を示唆している。過去7週間1を超えて推移をしており、ビットコインの強気派が主導権を握っていることを示唆している。

⑩ストック・フロー分析

ビットコインのストックフロー分析によると、ビットコインは売られすぎの水準にある。ストックフロー率からの乖離幅は0.49(1より下は売られすぎ)の水準にあり、先週の0.43から上昇した。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily ストック・フロー分析)

ストック・フロー率は、ビットコインの総供給量(ストック)と新たな供給量(フロー)を基に算出される。

高ければ高いほど、分析対象のコモディティの希少性が増すことを意味する。

ストック・フロー率に ビットコイン 価格の推移を重ね合わせると、両者の動きがほぼ同じであることが分かる。

新たなビットコイン供給量が6.25BTCから3.125BTCまで半減する「半減期」まで965日となった。

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