ビットコインは10月20日に過去最高値を更新したあと、落ち着いたペースで推移している。そろそろ調整を懸念する投資家もいるかもしれないが、クラーケン・インテリジェンスのオンチェーン分析によると、長期保有者に利益確定の兆候はみられない。

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クラーケン・インテリジェンスは、10月28日、最新のオンチェーン分析レポートを公開した。オンチェーン分析とは、ブロックチェーン上の取引データを分析してトレードに活かす仮想通貨ならではの手法だ。

今回は、オンチェーン分析の一つである「1年で復活した供給量（1-Year Revived Supply）」を紹介する。

ビットコインの「1年で復活した供給量」は、少なくとも1年間の休眠状態後に動き出したコインの供給量を表す。長期保有者と短期保有者の動向を詳細に見る上で便利だ。

（出典：Kraken Intelligence, CoinMetrics「1年で復活した供給量（7日移動平均）」）

ビットコインの「1年で復活した供給量」は、2293.5BTC（約158億円）。8月以降で最低の水準だ。去年の年末や今年のはじめ頃と比べて、少なくとも1年間の休眠期間を経て市場に戻ってきたビットコインの供給量は限られている。

長期保有者が未だに蓄積モードであることが分かる。まだ「復活」させる気がない投資家が多いということだ。ビットコインが一時最高値を更新する中、未だに「供給量不足」の状態が続いていることが伺える。