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長期保有目的のビットコイン示す「古いコイン」、久しぶりに減少傾向に【クラーケン・インテリジェンス】

ビットコインは2万9350ドルで2021年をスタートし、2021年11月には135%以上プラスとなる過去最高の6万9000ドルをつけたが、それ以降は52%以上マイナスとなって1月24日に6ヵ月ぶりの低水準となる3万3000ドルを記録した。2022年だけでみても22%のマイナスだ。強気派が複数年に及ぶ上昇トレンドを維持できるのか不透明な状況が続いている。

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最近のビットコイン下落のきっかけが米連邦準備理事会(FRB)のタカ派的な政策方針にあると考える市場関係者は少なくないようだ。ビットコイン価格は昨年11月から下がり始めたが、下げが加速したのが12月15日の連邦公開市場委員会(FOMC)以降と見ることもできる。

また、クラーケン・インテリジェンスが公開した最新レポートによると、仮想通貨の取引量やアドレス数などブロックチェーン上で確認できる取引記録の傾向を分析して現在の相場動向を読み解く「オンチェーン分析」からも、やや弱気な傾向がみられる。

オンチェーン分析の一つに、ある一定期間で動かなかったビットコイン供給量の全体に占める割合を確認する方法がある。クラーケン・インテリジェンスは、ブロックチェーン分析企業Glassnodeのデータを基に、以下のようにホドルウェーブを分類した。

  • 古いコイン(6ヵ月〜5年):6ヵ月から5年間移動がなかったコインで、長期保有者と考えられる。長期保有者は、弱気相場で蓄積し、強気相場が頂点に到達したと考える時に売る傾向がある。
  • 若いコイン(0〜6ヵ月):移動なしの期間が6ヵ月未満のコイン。トレーダーやビットコインを支払い手段として使う短期保有者が多いと考えられる。

(出典:Kraken Intelligence, Glassnode「ビットコイン価格(紺)、古いコイン(赤)、若いコイン(青)」)

2021年4月30日〜2021年11月22日の間、「古いコイン」の割合は12.11ポイント増えて52.97%まで上昇。対照的に「若いコイン」の割合は13.6ポイント下がり、2015年10月以降で最低となる24.1%をつけた。長期保有者の仮想通貨マーケットに対する確信に揺るぎがなかったことが考察できる。

しかし2021年11月以降、トレンドが逆転した。「古いコイン」の割合は0.51ポイントマイナスになったが、「若いコイン」の割合は0.29ポイントのプラスになった。ビットコイン相場が頂点に達したと考えた長期保有者が手持ちのビットコインを売り始めた可能性がある。

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