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ビットコイン反発もテクニカル的に天井近い? 【仮想通貨相場分析 by クラーケン・インテリジェンス】

米決済大手Visaが米ドルに連動するステーブルコインUSDCを決済に利用する方針と報じられたのを受ける形で、ビットコインは上昇に転じた。

テクニカル的には現在のビットコイン相場はどう見えるだろうか?クラーケン・インテリジェンスは、毎週火曜日に複数のテクニカル指標を分析している。今回は「ビットコインPi指数」で大きな動きがあった。

①「ビットコインPi指数」

ビットコインPi指数は、111日間移動平均線と350日間移動平均線×2 を使ってマーケットサイクルの天井を探る方法。歴史的に双方が交差した時点がマーケットの天井となってきた。

ビットコインPi指数

現在、111日間移動平均線は4万420ドルで350日間移動平均線×2は4万1046ドルとなっている。双方の差は先週の965ドルから626ドルにまで迫ってきており、来月には交差する可能性が高まっている。

ただビットコインPi指数は、交差したら必ず弱気相場に入ることを示すわけではない。

②ホドル・ウェーブ(少なくとも過去1年間移動しなかったビットコインの割合)

少なくとも過去1年間移動しなかったビットコインの供給量全体に対する割合は55.7%で、先週の56%から減少した。先週は7ヵ月続いた下降トレンドが一時停止したが、今回再び下降トレンドが再開した事になる。

歴史的にビットコイン価格が上昇するに従い、動かないビットコインの割合が減る傾向がある。

例えば、前回の強気相場は、2016年1月19日に61.5%で頂点に到達して以降、ビットコイン価格が上昇を続けて当時の最高値を記録した2017年12月17日までに18.4ポイント下がった。

ホドル・ウェーブ

③ストック・フロー分析

ビットコイン のストックフロー分析によると、ビットコインは若干売られすぎの水準にある。ストックフロー率からの乖離幅は0.84(1より下は売られすぎ)の水準にあり、先週の0.86から若干低下した。

ストック・フロー分析
ストック・フロー率は、ビットコインの総供給量(ストック)と新たな供給量(フロー)を基に算出される。高ければ高いほど、分析対象のコモディティの希少性が増すことを意味する。
ストック・フロー率に ビットコイン 価格の推移を重ね合わせると、両者の動きがほぼ同じであることが分かる。

④グーグル検索とビットコイン

現在のビットコインのグーグルトレンドスコアは51で、3年ぶりの高水準だった先月の72から大きく低下した。

グーグル検索とビットコイン
このスコアは、世界の「Bitcoin」グーグル検索数を価格と比較して算出したもので、グーグル検索数の急増は価格が高値に近いことを示唆している。
過去最高は2017年12月に記録した100だ。

 

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