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ヘッドラインに踊らされるビットコイン相場【仮想通貨相場分析 by クラーケン・インテリジェンス】

仮想通貨市場がヘッドラインに踊らされている。

12日(UTC時間)は一日で仮想通貨相場は12%以上下落したが、13日(UTC時間)は1.5%上昇。ファンダメンタルズは何も変わっていないはずなのに、急遽、ネガティブなヘッドラインへの対応を迫られる展開となっている。
(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ヘッドラインとビットコイン価格」)
始まりは、4月の米消費者物価指数(CPI)だった。
前年比で4.2%上昇と予想の3.6%プラスを遥かに上回り、2008年9月以降で最大の上昇幅を記録。株式市場の下落が仮想通貨相場にも波及し、多くの主要仮想通貨は数時間内に5〜10%下がった。
ようやくサポートを見出し始めた時に来たのが、イーロン・マスクのツイートだ。自身のTwitterでテスラが「ビットコインマイニングと取引による化石燃料の使用増加」を理由にビットコイン決済を停止すると発表。ビットコインはアルトコインを巻き込んで急落し、一時4万5000ドル付近での取引となった。その後反発し、5万ドルを回復した。
そして、今朝飛び込んできたのが、バイナンスが国の司法省と内国歳入庁(IRS)からマネロンや脱税の疑いで調査されているというブルームバーグのニュースだ。「法的な義務を真剣に捉えており規制当局と協力している」というバイナンスの声明も虚しく、ビットコインは4万7000ドルまで下がった。
執筆時点では、4万8000ドルから5万ドルのレンジ内での取引となっている。
仮想通貨市場にピリピリムードが漂い、投資家心理がここ最近で最も低くなったのは間違いないだろう。昨年末から続く今回の強気相場において下げ(dip)が長続きしないと未だ多くの人が自信を持っている節もあるが、弱気派にもアニマルスピリッツが戻るまで段階的な下げが続くかもしれない。
ネガティブなヘッドラインをどう乗り越えるのか、今後の2、3週間が注目だ。
※本原稿は、Kraken IntelligenceのOTC Dailyの一部を翻訳・編集したものです。
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