ビットコイン乱高下 一体何だったのか?【仮想通貨相場分析 by クラーケン・インテリジェンス】

一体何が起きたのか?
仮想通貨は間違いなく感情のジェットコースターだ。ビットコインが垂直降下して3万ドルを下回った時、ジェットコースターと同じように胃が浮く感覚を持った人は少なくないのではないか。

5月19日(UTC時間)でビットコインは31%の暴落。一時は2万9800ドルまで下落し、1日の下げ幅としては史上15番目に大きかった。アルトコインは1日に45%マイナスを記録し、2014年以降で3番目に悪い日となった。
19日の暴落の分析をする前に、過去1週間ほど仮想通貨スペースは絶えずやり玉に挙げられていたことを思い出したい。イーロン・マスク氏によるテスラのビットコイン決済受け入れ停止発言、テザーの準備金に関する批判、バイナンスが米司法省などからマネロン 疑惑で調査されているという報道、中国による金融機関の仮想通貨サービス提供の禁止方針・・・。これらネガティブなヘッドラインは全て1週間以内に集中しておりビットコイン5万8000ドルから4万2000ドルへの下落につながった。
(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコイン価格とネガティブなヘッドライン」)
テクニカル面では、ビットコインは4万2000ドルの重要なサポートで下げ止まるかが焦点となっていた。この水準は、かつてのレジスタンスであり、健全な上昇トレンドというのはレジスタンスがサポートに変わる傾向があるのだが、19日はこのサポート形成に失敗。多くの投資家が一斉に出口に向かうこととなった。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコイン/米ドル(1日)」)
そして、4万2000ドルの次のサポートであった200日単純移動平均(SMA)を下回ったことが命取りとなった。ストップロスの波が発生し、売りが売りを呼ぶ展開となった。

執筆時点で、仮想通貨市場では80億ドル相当の清算(liquidation)があった。約84万人のトレーダーがポジションを清算し、取引所フォビにおける6700万ドル相当のビットコイン清算が単体の注文規模としては最大だった。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「ビットコイン価格と清算額」)
80億ドルの清算は、20%以上の下落につながった4月19日の100億ドル規模の清算より小さい。しかし、今回は前回の傷が癒えていないうちに起きており、主にスポット(現物)取引市場で起きたものと見られる。
(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily「仮想通貨 年初来リターン」)
今後はどうなるだろうか?
最近は「アルトコインの季節」と呼ばれアルトコインの勢いがあったが、結局のところみんなが注目するのはビットコインだ。アルトコインとビットコインのデカップリングはまだ進んでいない。市場参加者の心理が改善するには時間がかかるだろうし、まもなく始まる夏相場は世界的に冴えない展開であるのが典型だ。
我々は、3万9800ドル付近にある200日間単純移動平均(SMA)を注視していく。もし、この水準を上回って取引を終えたら最悪期はすぎたと考えて良いかもしれない。コロナショックのあった2020年3月も売られすぎの状態から急反発した。現在の14日RSI(相対力指数)も売られすぎの水準にある。反発の機は熟している。
※本原稿は、Kraken IntelligenceのOTC Dailyの一部を翻訳・編集したものです。
※クラーケンOTCデスクでの取引に興味がある方は、otc@kraken.com にご連絡ください。

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