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グレイスケールのビットコイン信託(GBTC)7月 台風の目に?【クラーケン・インテリジェンス】

ビットコインは3日続伸の後、急落した。時価総額で見た主要25銘柄の過去1ヵ月のリターンは平均でマイナス21%に近い。仮に6月の残りの日数でプラスをさらに積み重ねられるとしても、月単位でプラスに転換することは難しいだろう。

その場合、ビットコインは3ヵ月連続マイナスを記録することになる。2018年8月から2019年1月に約7500ドルから3300ドルまで下落したときに記録した6ヵ月連続マイナス以来の連敗記録となる。

現在、市場参加者の注目が集まっているのがグレイスケールが手がけるビットコイン信託(GBTC)の行方だ。

GBTCは米国の適格投資家向けの商品。ビットコインか米ドルをGBTCに預けてそれと引き換えに受益証券を受け取り、半年のロックアップ期間終了後に流通市場で受益証券を売買するのが一般的だ。

今年1月、17億ドル相当がGBTCに流入した。つまり、7月は5万ビットコイン相当のGBTCのシェアが流通市場に解禁されるアンロック期間を迎える。一部の市場参加者は、これが売り圧力になるかを注視している。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily 「GBTCのアンロック期間」)

しかし、ビットコインとって好材料とみることもできる。

6ヵ月前、GBTCは保有するビットコイン資産を上回る価格で取引されていた(GBTCの原資産に対してプレミアムがついていた)。当時、多くの市場参加者はGBTCを購入して同量のビットコイン先物を売るという取引を行なった。

現在、プレミアムが消えた。このためGBTCに巨額資金を突っ込んだファンドが a) GBTCを売却して先物を買い戻すか、b)GBTCは保持して満期を迎える先物を買い戻し、さらに先の限月の先物を売るかする選択肢があると考えられる。

a)の場合、ビットコインの買い圧力が上回ることになり、b)の場合は影響がないことを意味する。

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