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再びビットコイン主導の相場 インフレとバイナンスに注意【クラーケン・インテリジェンス】

「エルサルバドル砲」にもかかわらず、ビットコインはなかなか上昇トレンドに乗れない展開が続いている。

5月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比では5%上昇と08年8月以来の大きな伸びを記録した。「高いインフレ率=ビットコインにとって好材料」と多くの人が信じているが、「今回のインフレは一時的」と考える人も一部いるようだ。

背景には、インフレの測り方が主観的で多くの問題点があるという見解がある。今回、前月比の上昇幅のほとんどがレンタカーや航空運賃、ホテル代の上昇で説明できる。経済活動の再開がインフレ上昇の要因となっているようだ。

インフレに対するマーケットの態度が煮え切らない中、ビットコインは3週間続く下落トレンドを突き破ることはできなかった。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily 「ビットコイン/米ドル(1日)」)

一時はイーサリアムなどアルトコインの勢いに押されていたビットコインだが、最近は仮想通貨市場全体の時価総額に占める割合(ドミナンス)が回復傾向にある。過去2、3日でビットコインのドミナンスは41%から45%付近まで反発。再び、ビットコイン主導のマーケット環境となってきている。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily 「ビットコインのドミナンスとビットコイン/米ドル」)

注意すべきは、世界最大級の取引所バイナンスの動向だ。

米シルバーゲート銀行がバイナンスとの提携関係を終了させたと報じられるなか、バイナンスは顧客向けのEメールの中で、6月11日よりシルバーゲート銀行を使った米ドルの出入金サービスを終了させると発表した。

バイナンスは5月中頃に米司法省やIRSからマネロン 疑惑などで調査されていると報じられていた。そして、昨日、CFOが唐突に離脱した。大手仮想通貨取引所の混乱が市場関係者を動揺させている可能性がある。

 

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