巨額ビットコインオプションの満期近づく 強気派の猛プッシュはあるか? 【クラーケン・インテリジェンス】

ビットコインは3万ドルを下回って今年最安値付近に迫った後、3日連続で 反発した。ただ、「最悪期を脱した」や「底をついた」 といった大胆な主張を展開するのは時期尚早だ。 過去に見たように、 まだ調整相場のど真ん中であるかもしれないし、 しばらく保合い後に上昇トレンドに戻るかもしれない。
過去1ヵ月で学んだことがあるとすれば、それは「 ヘッドラインのリスク」だろう。 仮想通貨市場はまだ一人のインフルエンサーによる発言やメディア の過激な見出し(ヘッドライン)に左右されやすい。 今後もネガティブなヘッドラインには要注意だろう。
また、 6月25日金曜日には23億ドル相当という巨額のビットコインオ プションが満期を迎える。内訳は、 コールオプションが13億ドルでプットオプションが10億ドル。
コールオプションは「買う」権利でありいわば「強気」要因、 プットオプションは「売る」権利でありいわば「弱気」要因だ。 オプション取引は、あらかじめ定められた期日(満期日) にあらかじめ定められた価格で対象の資産を買い付ける、 もしくは売り付ける権利を売買する取引だ。
コールオプションは「買う」権利でありいわば「強気」要因、
様々な思惑から金曜日の前に現物のビットコイン相場に影響を与え ようとする大口投資家もいるかもしれない。

(出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily 「6月25日に満期を迎えるビットコインオプション契約」)
例えば、 仮に24日時点のビットコイン価格で満期を迎えた時に利益が出るオプシ ョン契約をみてみると、Deribitの場合、 プットオプションが4億8000万ドル(全体の48%) 相当でコールオプションが1億7500万ドル(全体の13%) 相当だ。つまり、 多くのプットオプションが現在の価格のまま金曜日を迎えれば利益 を出すことになる。彼らにとって、 価格を上げるインセンティブはないだろう。
一方、 仮にビットコイン価格が3万6000ドル以上で満期を迎えた時、 約2億5700万ドル(全体の20%) のコールオプションが利益を出すことになる。 週末までに強気派による猛プッシュがあるのだろうか? 強気派と弱気派の駆け引きに注目だ。
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