ビットコインVSイーサリアム

仮想通貨投資を始めたことがある人なら、ビットコインとイーサリアムを聞いたことがあると思います。それぞれ時価総額1位と2位の仮想通貨で業界をリードする存在ですが、両者は全く性質が異なります。ビットコインとイーサリアムは何が違うのでしょうか?この解説ページで説明したいと思います。
ビットコイン
ビットコインは、政府や中央銀行が発行する伝統的な通貨に対する代替として誕生しました。
イーサリアム
イーサリアムは、新たな資産やアプリのためのOS(オペレーティングシステム)として作られました。
ビットコインとイーサリアムの違いについて、以下でさらに詳しく見てみましょう。
創設日
ビットコイン
ビットコインのホワイトペーパーは2008年10月31日に発表された。実際にソフトウェアが立ち上がったのは2009年1月9日です。
イーサリアム
イーサリアムのホワイトペーパーは2013年末に公開されました。ソフトウェアが立ち上がったのは2015年7月です。
創設者
ビットコイン
ビットコインは、サトシ・ナカモトという偽名の個人もしくはグループによって作られました。現在までサトシ・ナカモトが誰なのか分かっていません。
イーサリアム
イーサリアムは当時19歳だったヴィタリック・ ブテリン(とその他多数のコーダー)によって作られました。ブテリンはビットコイン・マガジンの創業者でもあり、2014年のティール・フェローシップに選出されました。
ティッカー
ビットコイン
BTC(XBTという表記を見かけることもあるかもしれません)
イーサリアム
ETH(ETCはイーサリアムソフトウェアの初期で使われていました。現在はイーサリアム・クラシックのティッカーです)
理念
ビットコイン
ビットコインは、世界中の人々が供給量を管理できるオープンソースのソフトウェアであり、どんな政府や中央銀行もコントロールできません。
2008年に起きた金融危機の最中に誕生しました。ビットコインの最初のブロック(ジェネシスブロックと呼ばれる)には2009年1月3日付けTIMES誌の「英財務大臣 銀行救済に二度目の公的資金注入間際」という見出しが入っています。新たな金融システムの必要性を訴えるビットコインの革命的な意義が分かるメッセージとして認識されています。
ビットコインのソフトウェアには世界中から多くのコンピューター(ノードと呼ばれる)が参加しており、ビットコインの全ての取引記録を分散型の台帳で管理しています。全てのビットコインはコピーや改ざんが不可能です。
ビットコインは供給量が有限であり希少です。最小単位は1BTCではなく、0.00000001BTC(1サトシと呼ばれる)です。
イーサリアム
イーサリアムは、新たな資産やアプリのためのOSになることを目指して誕生しました。
イーサリアムは現在まで仮想通貨業界における様々なブームを牽引してきました。
まず、2017年、ICOブームによって脚光を浴びました。ICO(イニシャル・コイン・オファリング)は、イーサリアムのブロックチェーンを使って新たなトークンを発行して資金調達をする手法であり、新たな資金調達手段として注目されました。
イーサリアムの新たなフェーズは、DeFi(分散型金融)です。お金の融資など既存の金融サービスを分散型技術によって自動化するDeFiは2020年夏頃から注目を集めるようになりました。