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クラーケン・ジャパン、イーサリアムのステーキングを開始/ Kraken started Ethereum Staking in Japan

(English follows below) 

クラーケン・ジャパンは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのステーキングサービス※1を開始しました。

イーサリアムのステーキングとは?

現在、イーサリアム(ETH)は「イーサリアム2.0(Consensus Layer)」と呼ばれる大型アップグレードを進めており、その目玉の一つとなるのがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行です。

PoSのモデルでは、「バリデーター」と呼ばれるユーザーが、対象となる仮想通貨を一定量保有(ロック)してブロック生成プロセスに参加することで報酬を得ることができます。このように仮想通貨を保有しブロック生成プロセスに参加して報酬を受け取る行為を「ステーキング」と呼びます。

2020年12月1日にイーサリアム2.0の最初のフェーズ(フェーズ0)が開始し、イーサリアムのステーキングができるようになりました。クラーケンは、2日後の2020年12月3日にサポートの開始を発表。日本では初導入となりますが、グローバルではすでに1年以上運用してきた実績があります。

2022年2月2日時点でクラーケンには97万2992ETH(約27億ドル)がステークされ、お客様には合計5万2565ETH(約1億4000万ドル)の報酬が支払われました。

以下は、クラーケン・ジャパンにおけるイーサリアムのステーキングの主な特徴です。

  • 年利 4%以上(変動あり)
  • 1週間に1回の報酬算定(執筆時点での頻度)

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

よくある質問FAQ

ステーキングされたETHとステーキングによる報酬は、イーサリアム2.0のネットワーク・アップグレードが完全に完了するまで、移動させることができません。移動解禁日は、クラーケンではなく、イーサリアムのネットワークの進捗によって決まります。

拡大するステーキング市場

JPモルガンの試算※2によりますと、2021年のステーキングの市場規模(ステーキング報酬額の合計)は90億ドルでしたが、イーサリアム2.0への移行が完了すれば同市場規模は200億ドルになると言われております。

クラーケンは取引所として拡大するステーキング市場を牽引しています。これまでクラーケンのステーキングサービスの主な提供先は個人投資家でしたが、昨年12月にStakedを買収したことで機関投資家や企業向けも強化する方針です。Stakedは、大手仮想通貨インフラ企業の一つで、イーサリアムをはじめ27のステーキング銘柄に対応しています。

イーサスキャンによりますと、イーサリアムのステーキング額でクラーケンは取引所No.1※3となっています。

イーサリアムのステーキングの意義

ステーキングは取引所を経由せずに個人で実施することが可能ですが、一般的にはお客さま自身がバリデーターのノードを立ち上げて管理・維持することは簡単なことではありません。クラーケン・ジャパン代表の千野剛司は、「クラーケンを通じて仮想通貨のインフラに関する高度な知識を持っていない方も、簡単に安心してステーキングを行えます」と話しました。クラーケンは日本国外で1年以上イーサリアムのステーキングサービスを提供してきた実績があることに加え、昨年末にはステーキングのインフラ大手であるStakedを買収し、ステーキング機能をさらに強化しています。

また千野は、キャピタルゲインを狙う投資手法しかほぼなかった仮想通貨業界に対して、ステーキングがインカムゲインという投資手法をもたらした点も評価できると考えております。ステーキングにおける仮想通貨を預ける(ロックする)という行為は、お客様自らがイーサリアムの未来を信じてイーサリアムのネットワークに貢献をすることを意味します。報酬はそうした貢献への対価です。ここには、「価格の上げ下げ」でリターンを狙う手法から、地に足をつける形で安定的にリターンを期待する手法への変化が見られます。千野は「日々の資産運用に時間を取れない方や投資に苦手意識がある方にとっても、ステーキングは始めやすい投資手法ではないでしょうか」と話しました。

日本でクラーケンがイーサリアムのステーキングを開始するにあたり、クラーケンは、ステーキングに関する情報発信を行う団体である「イーサリアムステーキングコミッティ」から以下のコメントを頂戴いたしました。同コミッティは、イーサリアム財団から助成金を受けて立ち上がり、アドバイザーとしてイーサリアム財団の宮口礼子氏とDanny Ryan氏が参画しています。

(2022年中にイーサリアムは現在のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoSへの移行すると見込まれているが、日本におけるイーサリアムのステーキング開始の意義とは?)

「世界中がPoWからPoS への移行にワクワクしています。日本の皆さんが一緒に参加できることで、分散型のネットワークに参加する気持ちを味わって頂けるのは素晴らしいことです。いままでのブロックチェーンは PoW が主流であり電気代の安い地域でマイニングを行うのが効率的でした。これに対し、日本という地域は電気代で優位に立つことはなく中国、モンゴル、カザフスタンのような電気代の安い地域に水をあけられていました。PoS では電気代の消耗が最低限となり、その代わりに安定したサーバ運用(24時間365日止まらないこと)がより重要となります。これにより、日本からも Ethereum ネットワークへの貢献ができる可能性が高まったと考えています。」

(イーサリアムというエコシステム全体にとってステーキングが必要な理由は?)

イーサリアムについて、今たまたまブロックチェーンの環境問題が問われ始めたからPoSに移行すると理解されているかもしれませんが、イーサリアムのアイデアが始まった最初からPoSへの移行がプランの一部でした。ですからPoSへ移行しなければ本来のイーサリアムではありません。ステーキングによって、『ネットワークのセキュリティをみんなで守る』の『みんな』の部分がより強くなります。ネットワークを守り、報酬を得ることに参加するコストが圧倒的に低くなりますから、一般の人が家のコンピュータで参加できることになります。ネットワークの守り方がより分散化する。これはイーサリアム上で誰でもアプリ開発できるのと同じように大切なことです。

いままで電気代の安い国が大きなシェアを持つ状態であった PoW による Ethereum ネットワークから、ステーキングの導入により今よりも平等に分散した validator によりネットワークが支えられる可能性が出てきたと思います。電力消費の環境に対する問題だけでなく、ネットワークへの参加障壁が下がることによりノードの分散性が高まることはセキュリティ面でも大きな利点をもたらすことになると思います。」

(イーサリアム2.0で実現しようとしている世界はどのような世界とは?)

「イーサリアム2.0は一部のバージョンアップです。イーサリアム1+2で改善されたイーサリアムであると思ってください。つまり実現しようとしている世界は同じです。イーサリアム2.0が実現しようとしている世界=イーサリアム自体が実現しようとしている世界です。2.0 はあくまで通過点であり手段であると考えています。イーサリアム自体の実現しようとしている世界は『中央集権型の仕組みが抱える問題のある部分を理解して改善すること』からブレていないと思います。『イーサリアム2.0 がイーサリアムをどう改善しようとしているのか』に関してお答えするならば、率直には環境へのインパクト改善と分散性の向上とそれに伴うスケーラビリティの改善を目論んだものだと考えてます。」

クラーケン・ジャパンは、今回のイーサリアムのステーキングサービスを通して、日本のお客様に、イーサリアム2.0への貢献とステーキングという新たな投資手法をお使いいただける機会を提供いたします。今後も継続的にステーキング可能な仮想通貨の拡充を行ってまいりますので、何卒ご期待ください。

※1当社にとっての「ステーキング」の法的整理:
本サービスにおいては、当社関係会社が、消費貸借契約によってお客様から借り受けたETHを原資としてETHのステーキングに参加し、その報酬の全部又は一部に相当するETH2をリワード(貸借料)としてお客様にお支払いすることで、お客様が間接的にステーキングに参加することを目的としています。

※2 https://www.forbes.com/sites/emilymason/2021/07/01/jpmorgan-says-ethereum-upgrades-could-jumpstart-40-billion-staking-industry/

※3 https://bi.etherscan.io/public/dashboards/KH9jbP687szqlAnHiNEfNictrwNhvdOEQl0PwB6m?org_slug=default

Kraken is excited to announce that clients in Japan can now stake Ether (ETH) and receive rewards of more than 4% yearly yield. 

What is Ethereum Staking? 

Ethereum is in the middle of a major upgrade called Ethereum 2.0 (or ETH 2.0). When the ETH 2.0 upgrade is complete, the network is expected to improve the speed, scalability, security and efficiency of the network.

On December 1st 2020, the first stage of Ethereum 2.0, called “Phase 0,” was initiated successfully and introduced proof of stake to the network with a special chain called the Beacon Chain. 

Kraken added support ETH staking a week later, making it one of the first major exchanges to provide secure on-chain staking services for Ether in the industry. Since then more than 970,000 ETH has been staked on Kraken and more than 52,000 ETH has been distributed as staking rewards.

Under the Ethereum PoS model,validator nodes can lock ETH in a smart contract, which earns rewards for solving computations that add new blocks to the blockchain. 

Now our clients in Japan can also enjoy the Ethereum staking service at Kraken. 

Here are some major features of Ethereum staking at Kraken: 

  • Receive  more than 4% yearly yield (subject to change)
  • Receive rewards every week (subject to change)

For more information, visit the following websites: